デュークラバシチニブは、TYK2のキナーゼドメイン内の触媒部位ではなく、シュードキナーゼドメイン内の機能制御部位に結合し、分子内相互作用により立体構造を変化させ、ATPの結合を妨げることで酵素活性を阻害します(アロステリック阻害※)3)。
その結果、IL-23に誘導されるTh17及びTh22経路、IL-12に誘導されるTh1経路、Ⅰ型IFNが関与する免疫経路を阻害するなど、TYK2が介在する炎症や免疫応答を抑制すると考えられます2)-5)。
デュークラバシチニブのTYK2依存性シグナル伝達経路に対する全血アッセイでの50%阻害濃度(IC50値)は、他のJAKファミリーキナーゼJAK1、JAK2又はJAK3に依存するシグナル伝達経路に対するIC50値に比べて約41分の1~208分の1以下であり、高い選択性が示されました(in vitro)5)。